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甘酒の効果が酒粕と米麹で違ったり疲労回復や肌に良いと言われたりする理由は?

甘酒の効果が酒粕と米麹で違ったり疲労回復や肌に良いと言われたりする理由は?

甘酒の効果について調べていると、

・「酒粕(さけかす)と米麹(こめこうじ)では違う」

・「疲労回復にも効く」

・「肌の調子がよくなった」

・「便秘が改善された」

・「体がぽかぽかするようになった」

など、色々な声が上がっています。

 

ただ、根拠についてはしっかりと述べられていない点もあるように感じます。

 

ですので、この記事では、甘酒の効果に関して「どうして?」と感じる点を掘り下げてお伝えしますね。

 

甘酒の効果は酒粕と米麹で違いは?(たんぱく質がポイントかも・・・?)

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まずは、「甘酒の効果が酒粕由来か米麹由来かで違いがある?」という問いについてですね。

 

そもそも、酒粕と米麹はどちらも日本酒を作るプロセスで生成されます。

 

お米に麹菌を加えて蒸すことによってできるのが米麹で、その米麹から作られるもろみから日本酒と酒粕が産まれます。

 

ですので、どちらもルーツはお米にあります。

 

このような背景があり、酒粕由来の甘酒でも米麹由来の甘酒でも、基本的には栄養素に大きな違いはありません。(ただ、酒粕由来の甘酒は甘さがないためにお砂糖が加えられていることが多いんです。なので、その分だけ、カロリー摂取量に関しては「酒粕甘酒>米麹甘酒」となる傾向が強いです。)

 

以下が、それぞれ酒粕と米麹の栄養素です。(下の画像の出典元はどちらも文部科学省の食品成分データベースです。)

 

これが酒粕の栄養成分です。
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一方、こちらが米麹の栄養成分です。

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ぱっと見比べると、酒粕と米麹の間ではそこまで大きな違いはありません。

 

一方で、「たんぱく質」の値の違いは目立っていますね。

 

たんぱく質はアミノ酸によって構成されていて、そのアミノ酸には筋肉疲労やスキンケアへの有効性だったり、リラックス効果があると考えられています。(後ほど、もっと丁寧に説明を加えます。)

 

ですので、酒粕由来の甘酒の方が、疲労回復や美容を重視したい人にはおすすめです。

 

ちなみに、この栄養素の違いは、発酵時間の違いに由来するものです。

同様の理由で、ビタミンB群などに関しても、発酵時間が長い分だけ、酒粕の方が含有量が多い傾向にあるようです。(この点も後ほどの話と関係してきます。)

 

甘酒の効果として、疲労回復があると言われる理由は?

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甘酒の効果として、疲労回復があると言われています。

 

これは、甘酒の栄養素を考えると、理にかなっています。

なぜなら、甘酒にはビタミンB1とアミノ酸が含まれているからです。

 

まず、ビタミンB1についてお伝えしますね。

 

ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える役割があります。

 

しかし、ビタミンB1が足りなくなると、ちゃんと糖質をエネルギーに変えることができなくなります。

 

そして、この際にエネルギーに変換されなかった糖質が乳酸となって体の中に溜まってしまいます。

 

乳酸は疲労の原因の一つなので、その蓄積を防ぐビタミンB1は疲労回復に有効だと言えるわけです。

 

次に、アミノ酸についてお伝えしますね。

 

アミノ酸は、乳酸を抑制する特徴があります。

先ほどお伝えしたように、乳酸は疲労をもたらすので、それを抑制するアミノ酸を含んでいる甘酒は、疲労回復に効果的だと考えられるというわけですね。

 

また、「酒粕で体はぽかぽかするのか?」という実験で、アルコールの有無に関わらず酒粕によって体がぽかぽかするという結果が出ていたことから、免疫力が上がることによって「疲れた〜」という感覚が軽減する可能性はありそうです。

 

甘酒の効果として、肌に良いと言われる理由は?

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さて、次は甘酒の効果と肌への効果についてです。

 

甘酒がスキンケアに効果的だと言われている理由は、アミノ酸、ビタミンB群が豊富だからと言われています。(ちなみに私は「なんで、甘酒にビタミンB群が入ってるの?」と疑問に感じたのですが、これ、発酵のおかげみたいです。発酵のプロセスで、ビタミンが生じるそうなんです。発酵食品ってやっぱりすごいですね。)

 

アミノ酸は、保湿やお肌の細胞の新陳代謝を促すと言われていますし、ビタミンB群の中でもビタミンB2は皮膚や粘膜を健康に保つ役割を果たすと言われています。

 

これらが甘酒の効果として、肌に良いと言われる理由なのではないかと考えられます。

 

また、メカニズムについてはまだ明らかではないものの、「酒粕と米麹を使用した甘酒を継続的に飲むことでニキビの予防に効果的なのではないか?」という研究結果もあります。

 

このような背景から、甘酒は肌に良いと考えられます。

 

酒粕由来と米麹由来の甘酒それぞれの注意点

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最後に甘酒の注意点についてお伝えしますね。

 

まず酒粕由来の甘酒についてなのですが、これはアルコールを含んでいるという点で注意が必要です。

 

具体的には、お腹に赤ちゃんのいる妊婦さん、未成年、アルコールを控えるように指導されている人は、酒粕由来の甘酒は控えた方が良いですよね。

 

また、米麹由来の甘酒とは異なり、甘みがありません。

ですので、市販の甘酒などには砂糖が入っていることがあります。

 

そのため、甘酒の食物繊維や酵素による整腸作用とそれによるダイエット効果を期待しているなら、砂糖が含まれていると高カロリーになる点を頭に留めておいとかなきゃですね。

 

一方で、米麹由来の甘酒の注意点なんですが・・・。

 

米麹由来の甘酒は甘みがあります。

ですので、米麹由来の甘酒には砂糖が入っていることは少ない傾向にあります。

 

とはいえ、お米が元になっているので、ある程度のカロリーがあります。(白米の半分程度のカロリーです。)

 

ですので、酒粕由来にせよ米麹由来にせよ、どちらも飲み過ぎには注意が必要です。

具体的な摂取量の目安としては、1日コップ1杯(200ml)までと意識しておきましょう。

 

ここまで見てきたように、甘酒はとてもからだに優しい飲み物です。

ですので、酒粕由来の甘酒と米麹由来の甘酒のそれぞれの特徴を踏まえた上で、自分にピッタリの甘酒を試してみてくださいね。

 

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