春はものもらい(めばちこ)ができやすい!?

最近なんだか「眼帯をつけている人をよく見かけるな」と感じる人はいませんか?
暖かくなってくると、いつもより眠気を感じて思わずまぶたをこすってしまうことがありますがその時に、気をつけたいのが目の病気です。
まぶたを勢いよくこすったりすると、「ものもらい」や「結膜炎」といった目の病気の原因にもつながってしまうので気をつけましょう。
ものもらいって何?
「ものもらい」は、正式には「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」といいます。関西などでは「めばちこ」や「めいぼ」「めぼう」とも呼ばれています。
まぶたの縁にある脂を出す腺(マイボーム腺)やまつ毛の根元に、細菌が感染し炎症を起こしまぶたの一部が赤く腫れ、軽いかゆみや、まばたきすると痛みをともうことやまた、目がかゆい、目が赤い、目がゴロゴロするなどの症状もみられます。
多くの人がものもらいになる原因としては、人の皮膚や鼻・のどにいる黄色ブドウ球菌などの常在菌の感染です。これは、身体の抵抗力が弱っている、目をこすったり汚れたコンタクトレンズを装用したりして目に細菌を持ち込むといったことが、感染の原因になったりします。
ものもらいには2種類ある
■外麦粒腫
まぶたの外側にできる麦粒腫(ばくりゅうしゅ)です。マイボーム腺以外の分泌腺に細菌が感染し、炎症を起こします。ほとんどの麦粒腫はこの外麦粒腫で、症状は瞬きをした際に異物感が伴う程度です。
■内麦粒腫
まぶたの内側にできる麦粒腫(ばくりゅうしゅ)です。マイボーム腺に細菌が感染し、マイボーム腺が炎症を起こします。かなり強い痛みが伴います。
ものもらいにならないために
基本的な予防法
・汚れた手で目を触らない
手指を介して細菌に感染するため、こまめに手を洗い、汚れた手で目を触らないことが大切です。人は無意識に顔や髪などに触れていますので、外から帰ったら手を洗う、トイレなどに行った後しっかり手を洗う、コンタクトレンズをつけるときや外すときは必ず手を洗うなどこまめな手洗いを徹底しましょう。
・免疫機能をアップさせよう!
健康で免疫機能が正常に機能していれば、たとえ目に細菌が触れても感染することはありません。しかし、免疫機能が未熟な子供や免疫機能が低下している高齢者、病中病後の人などは感染しやすいので注意が必要です。睡眠や食事に気をつけて免疫機能を低下させないようにしていきましょう。
・マイボーム腺をマッサージする
朝晩の洗顔時にマイボーム腺をマッサージしましょう。習慣にするとマイボーム腺がつまりにくくなります。
・過剰なアイメイクはしない
アイメイクでマイボーム腺を塞ぐと「ものもらい」の原因となってしまうため、まつ毛の内側までアイメイクをすることは避けましょう。目の周りを清潔に保つことが重要です。