鼻血がでやすくなったら要注意?あるビタミンが足りないと将来骨粗しょう症の危険性も!?

怪我をした後の出血が止まらなくなったり、鼻血が出やすくなったと感じることはありませんか?
それはもしかしたら、カラダからのビタミンKが足りていないというサインかもしれません。
そのまま放置すると、将来骨粗しょう症になる危険性が高まってしまいます。
今回は、血管の健康維持に働きかけ、骨や歯を丈夫に保つビタミンEについてご紹介します。
ビタミンKってどんな働きがあるの?
ビタミンKですが、止血の補助や、骨を丈夫にする働きがあります。
ビタミンKの主要な作用は、血液凝固に関与するものです。
実際に血液を固める働きをしているのは、血液凝固因子ですが、プロトロンビンなどの血液凝固因子を肝臓で生成する際にビタミンKが必要になります。
そのためビタミンKが体内で不足していると血液中のプロトロンビンが減少し、出血が止まりにくくなります。
また、ビタミンKは丈夫な骨づくりにも不可欠で、骨に存在するたんぱく質を活性化し、カルシウムを骨に沈着させて骨の形成を促す作用があります。
実際に骨粗しょう症を患う女性を対象に、ビタミンK2とビタミンD3の摂取による骨密度の変化を測定したところ、2年以上同時摂取することで骨密度が増加した。という臨床データもあります。
こんな方はビタミンKが不足しやすいので注意です!
ビタミンKは持病によって、他の人より吸収されにくい場合もあります。
例えば・・・
・抗生物質を長期間飲んでいる方
抗生物質を長期間飲んでいる方は、腸内フローラ(腸内細菌叢)が乱れてしまうため、小腸で吸収されるビタミンKが吸収されにくくなってしまいます。
・胆道閉鎖、肝不全の方
ビタミンKの吸収には胆汁を必要となるので、胆道閉鎖、肝不全などの方は不足しやすくなっております。
どんな食品を食べればいいの?
ビタミンKが多く含まれるのは、納豆や海藻類、モロヘイヤなどです。
1日の目安量は糸引き納豆半パック、ほうれん草3分の1束相当なので、毎日納豆1パックで目安量を越えることができます。
多めに摂っても健康被害が見られないことから、ビタミンKの上限量は設定されていません。
しかし、だからと言ってビタミンKが多く含まれる納豆などを食べ過ぎると、他の栄養素を摂りすぎてしまうので、ご注意ください。
食事から摂取する天然のビタミンKは2種類あり、植物でつくられるビタミンK1(フィロキノン)と細菌や動物体でつくられるビタミンK2(メナキノン)があります。
栄養上特に重要なのは、主に微生物がつくるメナキノン-4と、納豆に含まれるメナキノン-7ビタミンK2ですが、日本人は、納豆をあまり食べないことから植物でつくられるビタミンK1から摂取することが多いです。
ビタミンKは油脂性のビタミンであり、あぶらに溶けるので、その吸収率は一緒に食べる食べ物のあぶらの量などによって大きく変わってきます。
健康な大人のビタミンKの吸収率は高い場合で70~80%、低い場合10~20%といわれます。
ビタミンKは、体内でタンパク質のボール(キロミクロン)によって運ばれるため、タンパク質が不足しているとせっかく摂ったビタミンEが無駄になってしまう恐れがあります。
食事から栄養を摂取する際はなるべく効率よくカラダに取り入れたいですよね?
ぜひ脂質やタンパク質と一緒に納豆やほうれん草、海藻類を食べましょう!
薬との相性によっては危険なおそれも
ビタミンKは、血を固める物質をつくるときに働くビタミンなので、血を固めないようにする薬(ワーファリンなど)を飲んでいる方は必ず医師や薬剤師などの医療従事者と相談してください。
※ワルファリンとビタミンKの相互作用について
(http://gcoe.u-shizuoka-ken.ac.jp/activity/report/001/index.html)
まとめ
加齢やダイエット、女性ホルモンの低下によって、女性は骨密度が減少しやすくなっています。
最近切り傷の治りが遅いなと感じる方や、いつまでも元気に歩きたい方はぜひビタミンKを積極的に摂りましょう!